WebCT からのコンテンツ移行方法
Bb9 (Blackboard R9.1) は、現在広島大学で利用している WebCT (Blackboard CE8) の後継システムですが、系統が異なる1)ため機能や操作方法が異なっています。機能が同じではありませんので、コンテンツの移行も完全に行うことはできません。基本的には、一つ一つのコースについて、先生方に内容を確認して頂く必要があります。
以下の移行マニュアルもご参照ください。このページは、下記マニュアルの簡易版です。
移行されるものとされないもの
WebCTコースの学生登録情報は、まったく移行されません。移行後の Bb9のコースは、学生名簿が空っぽの状態になります。学生がいない状態ですので、掲示板への投稿メッセージや、提出されたレポート、テストへの回答なども移行されません。
WebCTで学生が提出したデータなどは、WebCTシステムが停止したら見られなくなります。システムが停止するのは 2014年9月の予定です。学生が提出したデータを保存したい場合は、以下のように、各コースの各ツールごとに保存操作をおこなってください。
WebCT 各ツールの学生提出データの保存方法
ディスカッション:トピックごとの作業です。以下の作業で、添付ファイルも含めたIPファイルができます。
ディスカッションメッセージを一覧表示している画面に移動
「すべて展開」をクリック
「件名」の左のチェックボックスをクリックして、すべてのメッセージを選択
「印刷用表示」をクリック
「ファイルとして保存」
課題:課題提出箱画面にリスト表示されているものが、ひとまとめのZIPファイルとして保存されます。
提出物一覧を表示している画面に移動
「タイトル」の左のチェックボックスをクリックして、すべてのレポートを選択
「印刷用表示」をクリック
「ファイルに保存」をクリック
ダウンロードしたZIPファイルは、中に含まれるファイル名の文字コードの関係で Windows で展開すると文字化けします。必要に応じて
FixZIP ツールを使って修正してください。
アセスメント:回答の一覧をCSVファイルとして保存できます。
「講師」モード で、アセスメントの一覧を表示
目的のアセスメント項目のアクションリンク
をクリック、「レポートを表示」をクリック
「レポートを実行」をクリック
「記録をダウンロード」をクリック
ダウンロードしたCSVファイルは、Excelでそのまま開くと文字化けします。必要に応じて
CSVConvツールを使って修正してください。
移行手順
WebCTからBb9へコンテンツを移行する手順を説明します。以下の四つのステップが必要です。
Bb9 上にコースを作成
WebCT のコンテンツをエクスポート
Bb9 へインポート
Bb9 のコンテンツを確認
Bb9上にコースを作成
WebCTのコースコンテンツをエクスポート
WebCTでコースのバックアップを作成、それを *.bak ファイルとしてPCへダウンロードします。
このステップの操作をScreencast.comで見る
バックアップを作成する
-
「講師」タブをクリックします
「教員ツール」の「コース管理」をクリックします
2)
「バックアップ」をクリックします
「コースをバックアップ」をクリックします
「バックアップキューに追加されました」という表示が出ますので「OK」をクリックしてください
バックアップをファイルとして(WebCTサーバ上に)保存する
作成したバックアップが表示されており「状態」の欄が「完了」になっていることを確認します
3)
タイトル右のアクションリンク(
)をクリックし「ファイルとして保存」を選びます
「コンテンツブラウザ」が表示されますので、名前を付けて
4)「OK」をクリックします
(WebCTサーバ上に)保存したファイルを、PCにダウンロードする
画面右上の「myWebCT」をクリックします
「コンテンツ管理」のタブをクリックします
さきほど名前を付けて保存したファイルがあるはずですので、アクションリンク(
)から「ダウンロード」をクリックしてPCに保存します
Bb9へインポート
前のステップでダウンロードしたファイルを、Bb9の既存コースへインポートします。この操作を行うと、WebCTで保存したコンテンツがBb9のコースへ追加(置き換えではありません)されます。WebCTでの学生登録は移行されません。
このステップの操作をScreencast.comで見る
-
画面左の「コントロールパネル」に入っている「パッケージとユーティリティ」をクリックし、「パッケージのインポート/ログの表示」をクリックします
「パッケージのインポート」をクリックします
「パッケージの選択」セクションで、前のステップでダウンロードしたファイルを指定します
5)
「コース材料の選択」で「すべて選択」をクリックします
6)
「送信」をクリックします
「インポート:〜は待機中です…」と表示されます。「待機中」の表示が「完了」と変わるまでお待ちください
「エラーあり」と表示された場合
7)は「ここ」をクリックしてログを確認してください。「致命的なエラー」でなければ、移行の作業はひとまずできています
Bb9のコンテンツを確認
Bb9では、編集モードとプレビューモードを画面右上のスイッチで切り替えます。WebCTのように「講師」「ビルド」に分かれていません
WebCTからコンテンツを移行したコースは、初期状態のBb9のコースに「コースコンテンツ」「情報(シラバス)」「アセスメント」「課題」その他いくつかのコースメニューが追加されます
WebCTのコースコンテンツの構成やファイルはほぼそのまま移行されますが、カスタムアイコンや項目につけられた説明は移行されません
WebCTとBb9とでは機能が違いますので、100%の移行はできません。学生の利用に差し支えないか、項目を一つずつ開いて確認されることをおすすめします。
以下、WebCTの機能ごとに、問題が発生することがわかっているところを挙げます。対応する機能がなくて移行ができないところと、修正が必要なところがあります。WebCTのコースで利用している機能について目を通しておいてください。具体的な修正方法については、順次追加していきます。