====== WebCT からのコンテンツ移行方法 ====== Bb9 (Blackboard R9.1) は、現在広島大学で利用している WebCT (Blackboard CE8) の後継システムですが、系統が異なる((WebCT社はBlackboard社に吸収合併され、それぞれの製品WebCT CE/VistaとBlackboard ASはBlackboard R9として統合されました。))ため機能や操作方法が異なっています。機能が同じではありませんので、コンテンツの移行も完全に行うことはできません。基本的には、一つ一つのコースについて、先生方に内容を確認して頂く必要があります。 以下の移行マニュアルもご参照ください。このページは、下記マニュアルの簡易版です。 * [[http://support.vle.hiroshima-u.ac.jp/files/limited/bb9migration20140407.pdf|移行マニュアル WebCTからBB9へ (学内限定配布、PDF 11MB)]] ===== 移行されるものとされないもの ===== WebCTコースの学生登録情報は、まったく移行されません。移行後の Bb9のコースは、学生名簿が空っぽの状態になります。学生がいない状態ですので、掲示板への投稿メッセージや、提出されたレポート、テストへの回答なども移行されません。 WebCTで学生が提出したデータなどは、WebCTシステムが停止したら見られなくなります。システムが停止するのは 2014年9月の予定です。学生が提出したデータを保存したい場合は、以下のように、各コースの各ツールごとに保存操作をおこなってください。 ==== WebCT 各ツールの学生提出データの保存方法 ==== * ディスカッション:トピックごとの作業です。以下の作業で、添付ファイルも含めたIPファイルができます。 - ディスカッションメッセージを一覧表示している画面に移動 - 「すべて展開」をクリック - 「件名」の左のチェックボックスをクリックして、すべてのメッセージを選択 - 「印刷用表示」をクリック - 「ファイルとして保存」 * 課題:課題提出箱画面にリスト表示されているものが、ひとまとめのZIPファイルとして保存されます。 - 提出物一覧を表示している画面に移動 - 「タイトル」の左のチェックボックスをクリックして、すべてのレポートを選択 - 「印刷用表示」をクリック - 「ファイルに保存」をクリック - ダウンロードしたZIPファイルは、中に含まれるファイル名の文字コードの関係で Windows で展開すると文字化けします。必要に応じて[[http://www.els.hiroshima-u.ac.jp/q/fixzip|FixZIP]] ツールを使って修正してください。 * アセスメント:回答の一覧をCSVファイルとして保存できます。 - 「講師」モード で、アセスメントの一覧を表示 - 目的のアセスメント項目のアクションリンク{{http://support.vle.hiroshima-u.ac.jp/files/public/img/ce6-actionlink.png?24}}をクリック、「レポートを表示」をクリック - 「レポートを実行」をクリック - 「記録をダウンロード」をクリック - ダウンロードしたCSVファイルは、Excelでそのまま開くと文字化けします。必要に応じて[[http://www.els.hiroshima-u.ac.jp/q/csvconv|CSVConv]]ツールを使って修正してください。 ===== 移行手順 ===== WebCTからBb9へコンテンツを移行する手順を説明します。以下の四つのステップが必要です。 - Bb9 上にコースを作成 - WebCT のコンテンツをエクスポート - Bb9 へインポート - Bb9 のコンテンツを確認 ==== Bb9上にコースを作成 ==== 移行先となる空のコースをまず作成します。 - 「[[コースの作りかた]]」をご覧下さい ==== WebCTのコースコンテンツをエクスポート ==== WebCTでコースのバックアップを作成、それを *.bak ファイルとしてPCへダウンロードします。 [[http://screencast.com/t/FLCc4wCxve|このステップの操作をScreencast.comで見る]] - バックアップを作成する - [[http://webct6.riise.hiroshima-u.ac.jp/|WebCTへログイン]]し、該当のコースへ入ります - 「講師」タブをクリックします - 「教員ツール」の「コース管理」をクリックします((「ビルド」タグ→「デザイナツール」→「コース管理」でも同じです)) - 「バックアップ」をクリックします - 「コースをバックアップ」をクリックします - 「バックアップキューに追加されました」という表示が出ますので「OK」をクリックしてください - バックアップをファイルとして(WebCTサーバ上に)保存する - 作成したバックアップが表示されており「状態」の欄が「完了」になっていることを確認します((コースに含まれる情報が多い場合には「完了」になるまでしばらくかかります。しばらく待ってから再度「デザイナツール/コース管理」→「バックアップ」をクリックしてください。)) - タイトル右のアクションリンク({{http://support.vle.hiroshima-u.ac.jp/files/public/img/ce6-actionlink.png?24}})をクリックし「ファイルとして保存」を選びます - 「コンテンツブラウザ」が表示されますので、名前を付けて((英数字のファイル名をつけられることをおすすめします。何もしないとコース名にバックアップ時刻がついたものがファイル名になりますが、PCにダウンロードしたときに文字化けすることが多いからです。))「OK」をクリックします - (WebCTサーバ上に)保存したファイルを、PCにダウンロードする - 画面右上の「myWebCT」をクリックします -「コンテンツ管理」のタブをクリックします - さきほど名前を付けて保存したファイルがあるはずですので、アクションリンク({{http://support.vle.hiroshima-u.ac.jp/files/public/img/ce6-actionlink.png?24}})から「ダウンロード」をクリックしてPCに保存します ==== Bb9へインポート ==== 前のステップでダウンロードしたファイルを、Bb9の既存コースへインポートします。この操作を行うと、WebCTで保存したコンテンツがBb9のコースへ追加(置き換えではありません)されます。WebCTでの学生登録は移行されません。 [[http://screencast.com/t/q0BsTvfumh|このステップの操作をScreencast.comで見る]] - [[https://bb9.vle.hiroshima-u.ac.jp|Bb9 へログイン]] - 画面左の「コントロールパネル」に入っている「パッケージとユーティリティ」をクリックし、「パッケージのインポート/ログの表示」をクリックします - 「パッケージのインポート」をクリックします - 「パッケージの選択」セクションで、前のステップでダウンロードしたファイルを指定します((利用しているPC環境により操作方法が異なります。一般には、「マイコンピュータの参照」をクリックしてOSのファイル選択ダイアログでファイルを指定、もしくは「マイコンピュータの参照」ボタンへファイルをドラッグ&ドロップ。)) - 「コース材料の選択」で「すべて選択」をクリックします((WebCTで掲示板を使っている場合、「すべて選択」とすると掲示板の各スレッドの最初の投稿一通がBb9の掲示板にコピーされます。これをコピーしないようにするには、「全て選択」とした後、「掲示板」のチェックボックスの下の「最初の投稿を含めず、フォーラムのみを含めます」を選んでください。なお、残念ながらすべての投稿をコピーする方法はありません。)) - 「送信」をクリックします - 「インポート:〜は待機中です…」と表示されます。「待機中」の表示が「完了」と変わるまでお待ちください - 「エラーあり」と表示された場合((「エラーあり」と表示された場合には、事例としたいので imc_lms_at_ml.hiorshima-u.ac.jp までご一報いただけると助かります。))は「ここ」をクリックしてログを確認してください。「致命的なエラー」でなければ、移行の作業はひとまずできています ==== Bb9のコンテンツを確認 ==== {{ http://support.vle.hiroshima-u.ac.jp/files/public/img/bb9-migration.png?770 }} - Bb9では、編集モードとプレビューモードを画面右上のスイッチで切り替えます。WebCTのように「講師」「ビルド」に分かれていません - WebCTからコンテンツを移行したコースは、初期状態のBb9のコースに「コースコンテンツ」「情報(シラバス)」「アセスメント」「課題」その他いくつかのコースメニューが追加されます - WebCTのコースコンテンツの構成やファイルはほぼそのまま移行されますが、カスタムアイコンや項目につけられた説明は移行されません WebCTとBb9とでは機能が違いますので、100%の移行はできません。学生の利用に差し支えないか、項目を一つずつ開いて確認されることをおすすめします。 以下、WebCTの機能ごとに、問題が発生することがわかっているところを挙げます。対応する機能がなくて移行ができないところと、修正が必要なところがあります。WebCTのコースで利用している機能について目を通しておいてください。具体的な修正方法については、順次追加していきます。 * [[Bb9移行コンテンツの確認・コースコンテンツ|コースコンテンツ]] * [[Bb9移行コンテンツの確認・シラバス|シラバス]] * [[Bb9移行コンテンツの確認・課題|課題]] * [[Bb9移行コンテンツの確認・掲示板|掲示板]] * [[Bb9移行コンテンツの確認・アセスメント|アセスメント]] * [[Bb9移行コンテンツの確認・学習モジュール|学習モジュール]] * [[Bb9移行コンテンツの確認・選択的公開|選択的公開]] * [[Bb9移行コンテンツの確認・SCORM|SCORM]]